『油性塗料と水性塗料、どちらが良いの？または

　水性塗料と油性塗料のどちらが外壁塗装に適していますか？』


どちらにもメリット、デメリットがあり

「どちらを選んだから間違い」というものでもありません。

きちんとした施工をすれば、どちらを選んでも、問題になることはありません。

現在の水性塗料は性能が向上し、何ら油性塗料との差はありません。

今ではほとんど水性塗料が現状です。


水性ですと水で希釈するので塗装工事中の臭いも少ないですし、

現在の水性塗料は機能性の高い塗料が発売されています。

全国的にも水性塗料を使用しての外壁塗装が主流です。


ものには必ず「メリット」と「デメリット」があります。

それは、油性塗料と、水性塗料にも当てはまります。

水性塗料と油性塗料の一番の違いは【ニオイ】です。


周辺の環境により、ご近隣対策でニオイの少ない水性塗料を

オススメする場合があります。

また、赤ちゃんやお年寄り、またアトピーやのど等に敏感な方

がお住まいの場合は、ニオイの少ない水性塗料をオススメします。


油性塗料の場合は…

年配の方ほど

「やっぱりペンキは油性でしょ」とお思いの方は多いですね。

ニオイさえ我慢出来れば丈夫な油性塗料で塗りたい。

そして、その時に問題になるのが【ニオイの度合い】になります。

どの程度のニオイなのか…？

どのくらいの期間ニオイが続くのか…？

それは、感じ方に個人差もあり、好き嫌いもあるので

非常にご説明するのが難しいのです。


ただし、工事が終わるまで（足場が取れるまで）

ニオイが残る事はありません。


油性塗料にこだわるお客様は見積の段階で

職人さんに説明を求めてから判断して

頂ければ良いかと思います。

価格差はほとんど変わりません。（但し塗料のランクで多少違います）


【水性塗料の長所】

１．臭気が少ないので、周囲やお客様自身の不快感を減らすことができる

２．内装にも安心して使用できる

３．品質も各メーカーの努力で油性（溶剤系）塗料と遜色ないレベルに達している

４．保管する場合、安心して保管可能

５．乾いていない段階であれば、掃除も容易


【水性塗料の短所】
１．一般的に水性塗料は油性塗料と比較して、被塗物に対する密着力が劣る為、

　　それを補うために最初に下塗り材（いわゆるシーラーとかプライマー）

　　を塗る必要が生じます。

２．気温が低いと施工できない場合がある



【油性塗料の長所】

１．壁など被塗物に直接塗装できることが多い為、水性塗料より工程が短縮できる。

２．特に金属部には、水性よりも簡単に塗装ができる。

３．一般的に水性よりも被塗物の塗料密着が良い。

【油性塗料の短所】

１．臭気がある為、周囲に不快感を与えやすい。

２．保管時には注意が必要。



◆車の塗料の現状は

これだけ地球環境問題やVOC排出規制が騒がれている中です

環境に配慮する為に、世界的に水性塗料が採用されつつあります。

これは2006年4月に改正大気汚染防止法が施行され、自動車用の塗料に

含まれるVOC（揮発性有機化合物）が削減対象となった為で、国内でも

世界基準に合わせるようになってきました。

※有機溶剤（俗に言うシンナー）


VOC排出削減のため、国内自動車メーカー各社では、積極的に水性塗料への転換を

進めており、事実、トヨタ自動車では、水性塗料使用率が100％になりました。


建築塗装や橋梁などに塗る塗料のほとんどは、すでに水性塗料が使用されており、

今では溶剤型の塗料はあまり見かけなくなってきました。

「ハウスシック症候群」などの問題から、一般家庭用の塗料にも同じことが言えて、

ホームセンターで見かける壁を塗ったり、床を塗ったりする塗料にも水性塗料が

多く、簡単に手に入ります。

実際には水性塗料は、新しいタイプの塗料ではなく、ごく一般的に普及している

塗料なのです。


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