塗装後の保証期間は塗る前の建物の劣化によりますが、

通常の保障期間は塗料の耐候年数の半分ほどが適切です。

【耐候年数】
※アクリル塗料（現在は軒天〈ひさし〉部分に予算に応じて使用する）
　耐候年数：4年から8年

※ウレタン塗料（現在はあまり使用しない）
　耐候年数：9年から11年

※シリコン塗料（現在は支流となって使われている）
　耐候年数：12年から15年

※フッ素塗料（予算が許され15年、20年先を見据えるなら使用）
　耐候年数：16年から20年


剥がれ・塗膜の浮きなら10年保障は可能ですが、
色あせ・チョーキング(外壁を触ると手が白くなる)は
４～５年位が妥当です。

10年から13年の保障が必要ならば、
光触媒やフッ素の塗装が適切です。


保証期間中に塗装がめくれたり、変色したら？
当協会の登録業者が施工した塗装工事で万が一
そうした症状が発生致しますと、再施工という事になります。

その時点でまたお客様に施工金額を請求する事はございません。

但し、使用塗料により保証期間は異なります。
また、強度の地震等の天災、不可抗力、
お客様自身の原因による破損等は対象外となります。


保証内容については、塗り替えを行った塗料の色の変色に
対してと言うものが多く、あと剥がれや膨れに対しても
保証をしている場合もあります。

但し、雨だれによる汚れはもちろん内部要因からの
膨れ・剥離や外的要因について傷つけられたりした
剥離については対象外となる場合が多いです。

カビ・コケの繁殖もしくは錆の発生、
また目地や破風なども対象外となります。

塗り替えした後の色の変色についても
『どの程度の変色なのか』というのは明記されていない
場合がほとんどです。

もちろん保証と言っても全面を塗り替えるという事は
まずありえず、問題のあった個所の一部を塗りなおすと
いう事になります。


これらを考えると、塗り替えを行った際の製品（塗料）
に問題が無く、内的・外的要因に起因しない屋根（屋上）
や外壁についての一部補修を保証します。
という内容になります。

塗装業界自体が全体的にかなり長い15年などの
保証を行っている場合も多く、どこもかしこも、
とりあえず保証を出しているケースもありますが、

普通に考えて15年間塗り替えを行った時のままの
状態を保証するという事は不可能だと思います。

※但し、塗料も日々進化して優れた塗料が出てきて
おります。
そういった塗料の中には15年以上保証を付けても
問題がない塗料もあります。　が、もちろん
その対価はそうとう高くなります。


ですので、塗装施工後の保証書についてはあった方がもちろん
良いのですが、その分２０％３０％以上、他の塗装会社と比べて
見積もりが高かったりすると本末転倒ですので過度に長い
15年保証にばかり目を取られるのも考えたいところです。

塗り替えの見積もりが同額で保証が少し長いのであれば
そちらを優先する。
という位で考えても十分であるかと思います。


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