刷毛、ローラー、スプレーは塗料を外壁塗装するための代表的な用具である。

これらの外壁塗装用具は塗装面の広さ、周辺環境、または目的とする模様によって、
使う用具が変わってくる。外壁塗装用具の使い分けによって、平滑、ゆず肌状、
凹凸模様などが得られる。家庭で塗るような狭い面積は、刷毛やローラー塗りで
行なわれ、建物のような広い面積ではスプレー塗りが用いられている。　


刷毛は古くから使われている外壁塗装用具で、塗料は刷毛塗りに適した塗料粘度や、
外壁塗装技術が開発されてきた。今では、大きな外壁塗装器具では塗装できない
入り組んだ部分や、小さな面の塗装に使われている。


刷毛に使う毛は、その硬さや毛の中での塗料の含み具合の関係から、合成繊維より
も、豚、馬、羊、山羊、人などの動物性の毛が用いられている。

外壁塗装面、塗装する塗料の種類に応じて使い分けられ、単に毛の違いだけでなく
多くの形状の刷毛がつくられている。

ローラーはローラー本体とハンドルで構成されている。ローラー塗りは屋根、床、
天井、壁などの広い平らな面を大掛かりな機械を使わず塗装できる。

ローラーの毛は、化学繊維が使用されていることが多く、毛の長さや太さにより
適したローラーを選択する。

ローラー塗りは、刷毛塗りに比較し、泡含みが多くなるため、泡含みの少ない
ローラーが要求される。

また、パターンローラーと呼ばれるローラーで塗装面に連続した立体感の
ある模様が付けられる。


スプレー塗りに比べ、材料の飛散が少なく、塗り替え工事に適した施工道具である。

スプレー塗りはスプレーガン、塗料容器、エアホース、空気圧力調整器、
コンプレッサーから成り立っている。塗装するときは、コンプレッサーからの
圧縮空気をスプレーガンに送り、塗料を小さな粒にして塗装面に吹き付ける。

吹き出し口の小さなスプレーガンで塗料を吹き付ければ平滑に塗装できる。


●ローラー、刷毛塗りとスプレー塗装、それぞれの特徴とは

ローラー、刷毛塗りでは、下地にかかる力が大きいため、塗料が材料に
しっかりと付着する。

逆にスプレー塗りでは、コンプレッサーからの押し出す力により塗料が付着する
ので、下地への付着性は比較的弱い。

また、スプレー塗りは塗装時の粘度が低いことが要求されるため、
水やシンナーによる希釈が多くなったり、材料のロスが
多くなるので、使用量の割には塗膜の厚みが少ない。

刷毛塗りは、塗装効率が悪い点はあるが、長期間の技術の積み重ねがある。

だれでも楽に取り組みやすいものであるが、塗装の仕上がりは、刷毛に始まり、
刷毛に終わるといわれるほど、奥の深い伝統的な塗装方法である。


●手塗り（ローラー、刷毛）とスプレーのメリット、デメリット

全く同じ材料を使用するなら吹付でも手塗り（ローラー、刷毛）
でも全く耐久性は変わりません。

養生（汚してはダメな部分を隠す作業）が面倒なので吹付ではなく手塗りで
したいのではないでしょうか？

けれど決して手塗りだから丁寧ということはありません。
施工方法の違いで耐久性が変わる要素は10％程度だと思います。

通常とか常識というのは勝手に業者の方が決めていることだと
思いますので無視されて結構だと思います。

その変わり下地処理次第で耐久性は2倍3倍変わるというデータが
大学の研究データが出ています。

ちなみに上塗で耐久性が変わる要素は10～20％程度です。

工事の際は概要、各項目工程写真（同一場所・同一アングルにて）、
材料写真、出荷証明書、MSDS（成分データシート）を提出して
もらって下さい。


吹付のメリットは
1．模様付け等をする場合、均一されやすいということです。

吹付のデメリットは
1．飛散（周囲に飛び散る）こと
2．下手な職人さんだと模様もバラバラになります。
3．周囲の住民からの見た目です。


手塗り（ローラー、刷毛）のメリットは
1．素人さんでも出来る。
2．飛散が少ない。
3．養生が少なくて済む

手塗りのデメリットは
あまりないと思います。

上記のことから、一般的にデメリット（危険性）の
少ない施工の方が工事しやすいからという
理由で手塗り（ローラー、刷毛）を多くの塗装業者が利用しているのだと思います。


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